このオフにトレードで京田、現役ドラフトで笠原が加入。〝大所帯〟となった１９９４年度生まれの同期による待望の「９４年会」がキャンプ地で実現した。

－－実は１６年の大学日本代表候補合宿に、ここにいる選手全員が参加していたとか

浜口「いや、狩野は…」

狩野「やめてよ、いないから（笑）」

浜口「確かに、４人はみんないたね」

佐野「俺、京田としゃべってうれしかったのは覚えているよ」

京田「えっ、そうだっけ」

佐野「うっそ～、ショック（笑）。吉川（現巨人）と京田はすごく有名で、雑誌の表紙とかにも出ていたからテンションが上がったのに」

京田「いやいや、自分も一生懸命だったから。周りはそう言うけど、当の本人はガチガチだよ」

佐野「〝京田ジャパン〟じゃなかった？」

京田「ないない」

浜口「笠原と俺はしゃべったよね」

笠原「ベンチでね。浜口は、あのとき怖かった」

浜口「まじ！？　めちゃくちゃいいやつでしょ」

佐野「あ～、オラオラってね」

笠原「そんなイメージ（笑）」

佐野「ごめんな」

浜口「それだけは気を付けようと思ったんだけどなあ」


狩野「自覚はあるんだ（笑）」

――プロ入り後は

笠原「俺は駅で佐野に会ったことがある。話し掛けてくれてうれしかった」

佐野「静岡のフレッシュオールスター（１７年）！　対戦したよね」

笠原「あのとき、みんな真っすぐばっかり投げていたじゃん？　俺、知らなくて首を振ってカットボールを投げて三振取った気がする（笑）」

佐野「確かに、全力で空振りしたわ」

――昨年１１月、京田選手のトレードが決まったときの心境は


浜口「まじ！？　いいんですかって。京田と一緒にできる喜びと、こんなにいい選手が来てくれるんだ、と。京田がどんな心境か分からなかったから、まず柳（中日）に連絡したら、本人も『頑張ろう』って気持ちになっているって」

笠原「俺はその後に現役ドラフトで移籍を告げられたとき、最初に京田の顔が浮かんだ。１０日前くらいに京田の送別会もして、家族同士でも仲が良かったからね」

浜口「それは大きい。同学年がいるってうれしいよね」

佐野「俺らの代は高卒や社会人の同学年がいなかったから」

浜口「大卒で一緒に入った同期も少しずつ抜けていってね」

佐野「それでプロ７年目にして同学年が２人も増えた。これは同期会するしかないって」

浜口「『俺すぐ参加するから声掛けてや～』って言ってきたんだけどね」

京田「本当に２人はチームの顔だし、頼もしい」

佐野「ネギと肉、追加でお願いします！」

――今季に懸ける思い

浜口「みんなで活躍して、いい一年にしたい。それに尽きるかな」

佐野「いいね～」

浜口「佐野が主将をやっているし、みんなでチームに貢献して優勝できたら、それこそまた違う喜びがあると思う。だから優勝したいなって、純粋にね」

佐野「俺は４人でお立ち台に上がりたいな」

一同「おぉ～」

浜口「ここ２人、先発だけどな」

佐野「そっかぁ、どうしよう。じゃあハマ（浜口）が先発したときに俺ら２人が打って一緒にお立ち台に上がって、次の日に笠原が投げているときも俺らが打って、また上がろう」

笠原「正直、これまで対戦していた５球団の中で一番怖いと思っていた打線が味方になったわけだから、すごく心強い。佐野には直近２年で３本塁打されているし」

浜口「フレッシュオールスターの恨みが強いんじゃない？」

佐野「なんか（タイミングが）合っちゃうんよね」

――では、最後に締めの一言を

京田「えーっと、僕はこうして同学年の選手がいるのはとても心強いので、背中を見て頑張りたいと思います」

佐野「おいおい、やめてくれよ」

浜口「マウンドに声を掛けに来てね」

京田「遠くから声掛けるかも。浜口、怖いからなあ」

浜口「そんなことないって！」